音楽現代(2021年11月号・芸術現代社)★ 推薦盤
2021.09.10 on sale
篠田昌伸 現代合唱作品集
街の衣のいちまい下の虹は蛇だ
Contemporary Chorus Works of Masanobu Shinoda
The Rainbow under the Layer of the City’s Garment Is a Snake [NIKU-9038]
現代音楽×現代詩の新たな地平を開く精妙な〈声の虹〉
従来の現代音楽と現代詩のコラボレーションにおいて、詩の言葉は声楽的要素に還元されてしまうことが多かったが、この作品集では、詩のテキストが、その構造性やダイナミズムともども、精妙な作曲の技法を通して、躍動と陶酔の合唱曲へと生まれ変わっている。音楽と詩と、対等に渉りあう声の祝祭がここに開かれる!
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TRACKS
篠田昌伸 Masanobu Shinoda (1976- )
〈野村喜和夫(テキスト) Kiwao Nomura (text)〉
#01
混声合唱のための「平安ステークス」(2009) ....12’14”
混声合唱団「空」(混声合唱)
西川竜太(指揮)
#02-08
女声アンサンブルのための「この世の果ての代数学」(2017) ....22’53”
I. プレリュード/「この世の果て1」「代数学1-4」 ....02’46”
II. アラベスク/「この世の果て2、3」「代数学5-12」....02’42”
III. カノン/「代数学13」....02’19”
IV. ソング/「代数学14」 ....02’39”
V. アラベスク2/「この世の果て4」「代数学15-20」 ....05’22”
VI. ラプソディー/「この世の果て5」「代数学21-23」 ....04’19”
VII. エピローグ/「代数学24-25」 ....02’44”
女声合唱団「暁」(女声アンサンブル)
西川竜太(指揮)
#09
ソロヴォイス、声楽アンサンブル、超歌唱アンサンブルのための
「街の衣のいちまい下の虹は蛇だ」(2006) ....24’44”
巻上公一(超歌唱家)
ヴォクスマーナ(声楽アンサンブル 指揮:西川竜太)
Just Composed 2006 in Yokohama 公募参加者による超歌唱アンサンブル
total playing time ....60’07”
2020年1月5日/8月2、9日 コピスみよし(1 – 8)
2006年12月8日 横浜みなとみらい・小ホール(9) *ライヴ録音
5 January & 2,9 August 2020/ Coppice Miyoshi (1-8)
8 December 2006/ Yokohama Minatomirai Hall, Small Hall (9) *Live Recording
【価格】¥3,080(本体:¥2,800)
【品番・レーベル】NIKU-9038(299 ULTIMATE)
【JAN】4573470770385
【製造・発売元】Recording Laboratory, LLC.
【販売元】東武トレーディング
ARTIST
篠田昌伸(作曲)
東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、同大学院修士課程修了。作曲を尾高惇忠、土田英介、ピアノを播本枝未子、大畠ひとみの各氏に師事。
第22、27回日本交響楽振興財団奨励賞、第16回名古屋文化振興賞、第74回日本音楽コンクール作曲部門第1位、第1回イタリア文化会館日本国内作曲コンクール審査員特別賞、第9回佐治敬三賞など受賞多数。2006年「Just Composed in Yokohama」委嘱作曲家。2011年武生国際音楽祭にて作品が招待される。複数の作曲家グループ(NEXT、Cue、Chronoi-Protoi)やプロジェクトに参加し作品を発表する他、著名な演奏家、団体等の委嘱などによっても作品が発表されている。近作では、室内楽「Different tunes」シリーズ、合唱曲「言語ジャック」、吹奏楽曲「Groovy monsters」などがあり、ピアノ曲「炭酸」は全音楽譜出版社より出版されている。
さらに、ピアニストとして新作初演、声楽、器楽とのアンサンブル、ダンスとのコラボレーション等、演奏活動も多く行なっている。
野村喜和夫(テキスト)
詩人。1951年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部日本文学科卒業。
戦後生まれ世代を代表する詩人のひとりとして、現代詩の先端を走りつづけるとともに、小説・批評・翻訳なども手がける。著訳書多数。詩集に『川萎え』『反復彷徨』『特性のない陽のもとに』(歴程新鋭賞)『現代詩文庫・野村喜和夫詩集』『風の配分』(高見順賞)『ニューインスピレーション』(現代詩花椿賞)『街の衣のいちまい下の虹は蛇だ』『スペクタクル』『ヌードな日』(藤村記念歴程賞)『デジャヴュ街道』『薄明のサウダージ』(現代詩人賞)、小説に『骨なしオデュッセイア』『まぜまぜ』、評論に『現代詩作マニュアル』『移動と律動と眩暈と』(鮎川信夫賞)『証言と抒情──詩人石原吉郎と私たち』『哲学の骨、詩の肉』、翻訳に『ルネ・シャール詩集 評伝を添えて』など。海外では、英訳選詩集『Spectacle & Pigsty』で2012 Best Translated Book Award in Poetry (USA)を受賞。また『ヌードな日』英訳版『The Day laid bare』が英国詩書協会推薦詩集に選ばれている。
西川竜太(指揮)
1972年生まれ。早稲田大学、東京芸術大学卒業。同大学院修士課程修了。早大在学中、グリークラブ指揮者を務める。早大卒業と同時に芸大へ。
アジア音楽祭2010にて、7カ国の作曲家8作品の世界・日本初演を指揮。2011-16年「湯浅譲二・松平頼暁 合唱作品による個展」、2018年「八村義夫 生誕80年祭」を企画・指揮。「秋吉台の夏2013」現代音楽セミナー&フェスティバルに招聘講師・演奏家として参加。
芸大在学中、声楽科有志と共に、1人1パート編成の声楽アンサンブル「Vox humana ヴォクスマーナ」を創設し、指揮者に就任。音楽の新しい時代の創造を目指し、作曲家と協力して、これまでに190作品を初演。
男声合唱団クール・ゼフィール、混声合唱団「空(くう)」、女声合唱団「暁」の指揮者。成蹊大学混声合唱団常任指揮者。宮城県中新田縄文太鼓(三善晃作曲)伝承会合唱指導。都立総合芸術高校音楽科講師(合唱)。
2012年 第21回朝日現代音楽賞、2018年 第30回ミュージック・ペンクラブ音楽賞(クラシック「現代音楽部門」)を受賞。